大学院ってどんなことやってんの
2020年オリンピックまでは売り手市場ってやつだからなかなか院生まで残ってくれる学生が少ないんだけど,
そんな中でも社会人になりたくない,もっと突き詰めて好きな分野を勉強したいって院への進学を目指すものの,
親から言われるセリフは大抵「院生ってなにやるの?」である.
かくいう私自身未だに親にイマイチ説明できていなかったりする.
況してや博士課程なんぞネットで調べても具体的にどんなことしてるか出てこないもんな.募集要項見てもふわっとしてるし…
そんなわけで,私の経験の範囲でしかない,学部生,院生の違いをざっとお話ししようかなと.
これで院に進む人が増えるといいなぁ…あと世間からの理解が増えればいい.ほんと.
学部生と院生の違いとは?
先ずはここから説明したいわけだけど,もっと言うなら高校と大学の違いってところから突き詰めていきたいところ.
なぜならば,大学では「え?そんな中学生英語みたな勉強するの?」ってこともあれば,「今更微積分をまたやるの?」なんてことがざらにある.
私も大学に入って最初の2年はなかなか苦痛だった.うちの大学で言うところの「周辺科目」なるもので,理系は文系の,文系は理系の科目を受講しなければいけなかったり,体育の授業もあるし,前述の中学生英語のような授業もある.
小学校中学校が社会生活を送るために誰もが持っているべき基礎的な学力を身に着けるためにあるのに対して,高校はさらにそれを発展させた知識を身に着ける場だと考えている.
対して大学は一般的には一つの分野に対して知識を深めるというイメージが持たれているが,学部時代というのはどちらかと言えば知識の幅を広げる,視野を広げるといった面が強いように感じる.
大学で中学で習ったような微積分や英語を勉強するのは,「やり方」を学ぶのではなく,どうしてその方法ができたかといった点に着目している.
微積分の成り立ちがわかると,三角関数の必要性が見えてくるだろう.
英語に関しては理系の学部では国際学会での英語発表を視野に入れて,改めて説明していたように思う.